英語学習で「at」「in」「on」などの前置詞は、暗記が苦手な分野のひとつ。
「tableの上なのにon?inじゃダメ?」「駅に“in”じゃなくて“at”なのはなぜ?」
多くの参考書や単語帳が“意味”や“使い方”をリストで教えてくれますが、実はネイティブは“イメージ”で直感的に前置詞を使い分けています。
今回は、日本語にはない「空間・時間の感覚」から、前置詞の本質をわかりやすく解説します!
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1. 「in」は“内部空間”のイメージ
inは「~の中に」とよく訳されますが、ただ物理的に“内側”というだけではありません。
inは「何かに囲まれた空間の中に存在する」イメージ。
- in the box(箱の中にある)
- in the room(部屋の中にいる)
- in a country(国の中=国という枠に包まれている)
「in the car」も、車の“外枠”に囲まれた空間を感じるからin。
ポイントは、「自分が空間に包まれているかどうか」を意識することです。
2. 「on」は“接触・表面”のイメージ
onは「~の上」と訳されがちですが、本質は「接触」や「表面にくっついている」イメージ。
- on the table(テーブルの“表面”に物が置かれている)
- on the wall(壁の“表面”に何かが貼られている)
- on the train(電車の“床”に立っているイメージ)
【注意】
「on the train」は「電車の中」の意味ですが、ネイティブの感覚では「電車という乗り物の表面(=床や座席)に乗っている」イメージです。
3. 「at」は“点・場所”のイメージ
atは「~で」や「~に」と訳されますが、ポイントは「場所の一点」「ピンポイントな位置」を表すこと。
- at the station(駅という“地点”にいる)
- at the door(ドアの“前”というポイントにいる)
- at 5 o’clock(5時という“時刻”=ピンポイントな時間)
「at the station」は「駅構内のどこか」ではなく、“駅”という場所の一点を指しているイメージです。
4. 迷いやすい例とネイティブの感覚
Q:駅の中にいるのに「at the station」なの?
A:
日本語の感覚だと「in the station」でも良さそうですが、英語では「駅」という“場所全体”を一点としてとらえます。
「in the station」は「駅構内」という具体的な“内部空間”にいる場合に使いますが、会話では「at the station」が圧倒的に自然です。
Q:バスに乗っているときは“in the bus”? “on the bus”?
A:
これも面白いポイント。
ネイティブは「乗り物の床や表面に“接している”」という感覚でon the busと言います。
大きな乗り物には「on」、小型車(taxi, carなど)には「in」を使うことが多いです。
5. 前置詞の“時間”の使い分けもイメージで
- in June(6月という“期間”の中)
- on Monday(月曜日という“表面”に乗っている感覚)
- at 6 o’clock(6時という“点”)
時間も空間と同じく、前置詞ごとのイメージで理解するとスッと頭に入ります。
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まとめ:暗記よりも“イメージ”で覚えよう
前置詞は「意味」や「訳語」に頼りがちですが、
ネイティブの頭の中にある“空間や時間のイメージ”を意識すると、使い方が自然に身につきます。
「on=上」「in=中」「at=で」だけでなく、
「その前置詞を使うとき、どんな景色が浮かぶか?」を想像しながら学んでみてください。
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